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やっと、今年初めてフェーダーヴァイサーを飲みました。
Federweisser(フェーダーヴァイサー)とは、毎年9月〜10月頃しか飲むことができない、発酵途中の白ワイン。プファルツ地方ではNeuerwein(ノイアーワイン)と呼ばれています。ちなみに赤ワインはFederroter(フェーダーローター)。Zwiebelkuchen(ツヴィーベルクーヘン=玉ねぎケーキ)との組み合わせが王道です。「玉ねぎケーキ」と聞くと、「え?おいしいの?」と思いますが、キッシュのようなもので、ちゃんとしたお食事にもなると思います。
このワイン、アルコール度が低くて甘いので、ぶどうジュースのよう。初めて飲んだときは、とても驚きました。特に9月初旬は、アルコールを全く感じられないほどです。時間が経つに連れて徐々に発酵が進み、アルコール度数が上がっていくので、10月中旬くらいになると、全然甘くない!ということもあったりします。スーパーでも買うことができますが、ワイン売り場ではなく、冷蔵スペースに瓶を立てて置かれています。これは、ふたがきちんと閉まっていないため。ふたを閉めてしまうと、発酵中に発生するガスの圧力で、瓶が破裂してしまう可能性があるそうです。買うときも、持ち帰るときも、瓶を倒さないように、気をつけましょう。
去年・おととしと、この時期は学生で時間に余裕があったので、各地で飲み(食べ)比べをしていました。ワインの甘みも玉ねぎケーキも、けっこう違うのでおもしろいですよ。
2010年9月 ハイデルベルクのレストランで
2010年9月 ライン川沿いの街、バッハラッハのレストランで
2010年9月中旬 ドレスデンの近く、ラーデボイルのワイン祭り。
こんな↓感じで売られているお店もあります。
2009年9月下旬 ハイデルベルク 秋祭り
2010年10月上旬 ノイシュタット ワイン祭り
2010年10月下旬 リューデスハイム フェーダーヴァイサー祭り
・・・いったいどれだけ飲んだの?という感じですが、私、季節限定モノに弱いんです。1年のうち、約2か月だけの「秋の味覚」。この時期にワイン産地近郊で開かれるお祭りで飲める確率も高いです。逃したらもったいないですよー!
私が知っている、フェーダーヴァイサーが飲めるお祭りをいくつか紹介します。詳細は、街のホームページなどで調べてみてくださいね。
■ラーデボイル(Radebeul):Herbst & Weinfest/9月最終週の週末
ドレスデンとマイセンの中間にある小さな街です。
ドレスデン中央駅からSバーンで"Radebeul West"まで約1時間。
■ハイデルベルク:Heidelberger Herbst/9月最終週の土曜日
■ノイシュタット(Neustadt):Deutsches Weinlesefest/10月上旬
マンハイム中央駅からSバーンで"Neustadt(Weinstr.)Hbf"まで約30分
■バッハラッハ(Bacharach):Federweissenfest/10月中旬の土曜
ライン川沿いのかわいらしい街です。
コブレンツ中央駅からMRB(ローカル線)で"Bacharach"まで約50分
マインツ中央駅からMRB(ローカル線)で約50分
■ロルヒ(Lorch):Lorcher Zwiebelkuchenfest/10月第3週の週末
リューデスハイム近郊のライン川沿いの小さな街です。
コブレンツ中央駅からVIA(ローカル線)で"Lorch(Rhein)"まで約50分
ヴィースバーデン中央駅からVIA(ローカル線)で約45分
■リューデスハイム:Tage des Federweissen/10月最後の2週の週末
「ドイツの嫌いなところ」という記事を書いたら、アクセス数が急に増えたようで、驚いています。なにかマズイことを書いたのか、心配です・・・。それはさておき、9月もあっと言う間に中旬。朝晩は10度近くまで冷え込むようになり、すっかり秋になりました。
9月もドイツ各地でワイン祭りが開催されています。ハイデルベルクに住んでいた時、2年連続で行ったワイン祭りを2つ紹介します。(ちなみに今年はどちらも今週末!)
【ハイルブロン Heilbronner Weindorf】
ハイルブロンは、ハイデルベルクやシュトゥットガルトから電車で1時間程のところにある街です。ネッカー川の両岸にはブドウ畑が広がり、ワイン造りが盛ん。ハイルブロン専門大学には、ワイン造りを学べる学部もあります。ハイルブロン中央駅から徒歩10〜15分ほどの街の広場で、毎年9月2・3週目に開かれるのが、Heilbronner Weindorf。(直訳すると、ハイルブロンのワイン村)大規模ではありませんが、「地元のお祭り」の雰囲気を味わうことができると思います。こちらが市庁舎前の広場。昼間なので人が少ないですが、夜は常に満員だそう。
このようなスタンドが、市庁舎をぐるりと囲んで並んでいます。
私は、ワイン祭りに行くとき、ワイングラスにも注目しているのですが、ここでは他の街ではあまり見かけたことがない、100mlのかわいいグラスがありました。
このサイズだと、価格も1.5ユーロくらいから。いろいろなスタンドのワインを飲み比べるのにぴったりで、ついつい何杯も飲んでしまいます。飲み終わったグラスはおみやげにも良いかも。グラスの柄も、スタンドによって違います。ちなみにこのあたりは、ドイツワイン産地の中でも温暖な地域なので、赤ワインの種類も豊富。小さな街で、小さなグラスで、ワインの飲み比べ。お勧めです!
〜ハイルブロンへの行き方〜
◆シュトゥットガルト中央駅から、REまたはRBで、40〜50分(直通)
◆ハイデルベルク中央駅から、REで1時間強(直通は1時間に1本)
【バートデュルクハイム Duerkheimer Wurstmarkt】
プファルツ地方を代表するワイン祭り。9月2週目・3週目の週末に開かれます。バートデュルクハイムが属する一帯は、プファルツ地方の中でも"Weinstrasse"(ワイン通り)と呼ばれ、この辺りを走る電車の窓からは、果てしなく続くブドウ畑を見ることができます。
Duerkheimer Wurstmarktは、直訳すると、デュルクハイムのソーセージ祭り。いったいなぜソーセージなのかは分かりませんが(誰かご存知ですか?)、“世界最大のワイン祭り”と言われているそうで、500年以上の歴史があります。ワインスタンドだけではなく、巨大な移動遊園地も登場し、小さな子供からお年寄りまで、誰でも楽しむことができると思います。こちら、観覧車から見た全体の様子です。
奥に見えるのが、この巨大なワイン樽。
大人も子供もみんな幸せそう。食べ物の屋台もたくさん!
この地方では、ワインを炭酸水で割って飲むのが主流のようなので、もはやワイングラスとは呼びがたいグラス。飲み比べには、ちょっと向かないかな・・・。
でも、探してみたら、普通のワイングラスもありました。
ワインスタンドも食べ物の屋台もとにかく数が多く、移動遊園地の乗り物の種類も豊富なので、1日かけてゆっくり遊ぶことができます。世界一のワイン祭り、一度は訪れる価値ありです!!!
〜バードデュルクハイムへの行き方〜
◆マンハイム中央駅から、路面電車4番で、約1時間。
■あやまらない
■冬は暗い、寒い
■マイペースでいられる・自由
■人と人との距離が近い
週末に、ハイデルベルクに遊びに行ってきました。毎年9月第一土曜に開かれる、ハイデルベルク城のライトアップと花火を見るためです。
私はここで1年半、学生として暮らしていました。これまでの約3年間のドイツ生活のうち、半分を過ごしたことになります。
人口15万人弱の小さな街ではありますが、街の中心を流れるネッカー川と両岸に広がる中世の街並みと豊かな自然、ハイデルベルク城が織りなす景色は絵に描いたような美しさで、世界中から多くの観光客が訪れます。観光の王道は、ハイデルベルク城とネッカー川にかかる「アルテブリュッケ」と呼ばれる橋。特に、お城から眺める旧市街の街並みは本当にきれいで、何度見ても飽きません。
夏はもちろん、
雪景色もいいもの。
橋から見える夕焼けも素敵。
これだけでも、じゅうぶん満足してしまいそうですが、それではもったいない!!!お城行きのケーブルカーにさらに乗っていくと、こんな景色が待っています。
Königsstuhl(ケーニヒスストゥール)と呼ばれるこの場所は「王様の椅子」という意味。お城の対岸では、ちょっとしたハイキングを楽しむことができます。ガイドブックにも必ず登場する「哲学者の道」。ここからの旧市街の眺めもやっぱり素敵です。
ここからさらに上を目指すと、野外劇場や、修道院の跡地も登場します。
6月7月の第二土曜と、9月の第一土曜には、「Schloßbeleuchtung」というイベントがあり、ハイデルベルク城が赤くライトアップされ、橋のふもとから花火があがります。一番左は、昨年のもの。中央・右が、週末に撮影したものです。
9月最後の週末には、「Heidelberger Herbst」という秋祭りがあります。中世風の屋台が出たり、街角でFlohmarkt(フリーマーケット)が開かれていたり。
学生街としても賑わうこの街。ハイデルベルク大学は、1386年創立のドイツ最古の大学です。街中に大学の校舎が点在していて、街の人口の4分の1は学生だとか。私がよく通ったのが、大学の学食(Mensa=メンザ)。友達とワイワイご飯を食べるもヨシ、ひとりでコーヒーを飲みながら勉強するのもヨシ、まったり飲むのもヨシ。私は、夕方に、外のテラスでのんびり過ごすのが好きでした。ちなみに学食は、一般の人も利用できます。(でも、学生証がないと、やや割高)
ハイデルベルク=お城と橋、で終わってしまいそうですが、その他にも見どころがぎっしり詰まっていて、季節ごとのイベントも多いです。第二次世界大戦の戦禍を免れた美しい街並みと、学生街ならではの自由な雰囲気を、日帰りではなく、ゆっくりと滞在して楽しんでみてはいかがでしょうか。
〜ハイデルベルクへの行き方〜
フランクフルト中央駅(Frankfurt Hbf)から、ICで約50分
RBで約1時間半(いずれも直通)
街の中心地は、ハイデルベルク中央駅からやや離れています。中央駅に着いたら、まずBismarckplatz(ビスマルクプラッツ)へ向かうと便利。トラム5番、またはバス32番・33番・34番でいずれも数分です。
◆Bismarckplatzからお散歩したい人は・・・
・Hauptstraßeを15分ほど歩くと、Universitätplatz(大学広場)
さらに2〜3分歩くとMarktplatz、5分程歩くとKornmarktに到着
・Marktplatzから左へ向かうと、Alte Brücke
・Kornmarktから右へ向かうと、お城へのケーブルカー乗り場
◆Bismarckplatzからバスで向かったら
・31番、32番:Universitätplatz
・33番:Rathaus/Bergbahn(お城へのケーブルカー乗り場)